携帯電話端末のシェアを見ていて、はっきりと読み取れることは、インターフェイスの一貫性がシェアの維持につながるということです。
例えば、NECはDoCoMoの501i~505iSシリーズまでの間に大幅にシェアを伸ばしました。この時代は、携帯電話端末が大きく進化した時代です。大画面カラー液晶、メガピクセルカメラなど、多くの新しい技術が投下され、それは現在にもつながっています。
このとき、多くの新しい技術の搭載によって、メーカーはインターフェイスをどうしても変えざるを得ない状況に陥りました。それを好機と捉えて、挑戦的な形やデザインを採用し、さらにそれを繰り返していったメーカーのシェアは、徐々に下落していきました(例:富士通、三菱、ソニー)。
一方、新しい技術が増えたとしても、変わらない操作形態を維持し、かつ統合しようと努力したメーカーは、固定ユーザを得て、さらに新規ユーザも獲得することができました(例:NEC、パナソニック)。
この時代と今では、トレンドが違いますが、それでも未だ固定のスタイルとインターフェイスをつかむことの出来ていないメーカーのシェアはなかなか増えていきません(例:富士通)。いかに、一貫したインターフェイスがユーザにとって重要かを示している良い例だと思います。
ところで、来年1月30日に、Windows VistaとOffice2007が発売されます。
これらは、先ほどの携帯電話端末業界とは違ってほぼ独占的な市場となっているので、ユーザに有無を言わせないつもりなのでしょうか。大幅なインターフェイスの変更が目立ちます。特にOffice2007のインターフェイスは大きく変化しており、これをユーザがどう受け入れていくかは興味深いと思います。受け入れるかどうかというより、受け入れざるを得ないのかもしれませんが。
エクセルに関連した本の著者としては、このようなことをされると結構困るものです…。新しい機能が搭載されても、それをも飲み込み、かつ操作形態を維持できるインターフェイスの改良について、日本の携帯電話端末メーカーから学んでほしいものです。